インプレッション



車体フォルム

古さを感じさせない近未来的な洗練されたフォルム
ZZRシリーズでも1,2位を争うカッコ良さだと思う(400とか600は太りすぎ)

色も散々カッコ悪いって書いてきたけどこうして見ると全然アリじゃん
余計な色とか濃い色使ってないだけに車体のフォルムがいかに洗練されているか際立って見えるし、
ツアラーらしい大人っぽい色でスーツ着て乗っても合いそう
あまり市場に出回っていないレア色だということも判明してマニア心もくすぐられます


前から見ると大柄にく見えますが、意外とスリムで横から見るとシート高もかなり低いことがわかります。立ちゴケの心配はまず無いでしょう
タンデマー向けのグラブバーも付いてます



後ろから。このバイクの魅力の一つに二本出しマフラーだということが挙げられるでしょう
細くて少々貧弱に見えますがピカピカのメッキでかなりカッコいいです。所詮2気筒なのであんまりいいサウンドは奏でてくれませんが、時々良いサウンドを奏でてくれます
シフトダウンする時にアクセルを煽る(煽りすぎた)時の「ウオオォン!」という遠吠えのような音とかクソカッコイイ


フロント。この鼻の穴みたいな吸気口がどーしても気にいらんかったのですが、
遠目から見ると繋がって見えるからそんなに気にならないかも(400以上になるとこの穴がさらに大きくなって野暮ったくなるんだよなあ)
ミラーは大きく視覚性も良くてグッド。簡単に折り畳めるのですり抜け時の最終手段として役に立ちそう
ただこの折り畳み易さが仇となってバイクカバー掛けるたびにミラーがズレて大変です。もうちょっとしっかり固定できるようにしてほしかった・・・
ちなみにスクリーン下のkwasakiロゴは光に反射されるとオーロラみたいな虹色に光りだして綺麗です


このアングルもカッコいい。なんと250ccとしては珍しいセンタースタンド装備です。長時間駐車とかメンテする時役に立ちそう
まあ、いまだに一度もかけられたこと無いんだけど・・・


ご覧のようにツーリングネットを引っ掛けるのに便利な荷物用フック付。シートが広くて平らなこともあり沢山積める
そのぶんシート下スペースの容量が皆無なんだけど・・・

シート下

本当に何も入らない。ツアラーなんだから合羽とかグローブくらい入るスペースが欲しかった・・・入るのは保険証と雑巾くらい?
メットホルダーも一応内側に2個付いてるんだけど。ツーリングネット張ってる状態だと外せないし、キーも差し換えなきゃいけないので非常に使い勝手が悪い
仕方が無いので上の写真みたいにグラブバーに暗証番号付のカラビナをくくり付けてそこにヘルメットを引っ掛けております

メータ周り

ハンドルとかは結構年期はいってるなあ・・・。高速道路で役立つハザード、パッシング付き
ただ、ツアラーなのに燃料計付いてないのはかなりいただけない
大容量タンクにツイントリップメータ付きなのでそこまで神経質にならなくてもいいかもしれないけど・・・
しかし2つもトリップメータいらないような。何に使うんだろう

小物入れ

この微妙な深さの小物入れに何を入れろと、
マジックテープで閉じる方式なので安っぽいなーと思いましたが、意外と開け易くて良いかも
実際は大学の通行証を入れるのに役立っています


◇注:ここからは他のバイクにほとんど乗ったことの無い素人ライダーのインプレなので
    「このクラスのバイクに何期待してんの?」「おまえの乗り方がヘタなんじゃないの?」みたいなインプレも多いかもしれないのであんまり参考にならないかもしれません


座り心地
セパハンなのにポジションもラクラクで乗ってても全然疲れない(ちょっと前傾姿勢がとりづらいかも)
ただ身長が180cm以上ある自分としては異常に足つきが良すぎてなんか違和感を覚えてしまう
ニーグリップは想像してたよりはやり易かった


実際に走ってみて
1、2速がとにかく遅すぎる
最初はあまりの初速の無さに驚きを隠せませんでした
トルク重視型のエンジンと違って、高回転型エンジンなのですぐさまシフトアップしなければなりません
まともに走らせられるのは3速以上なため発進するたび3速までシフトアップしなければならないので、ストップ&ゴーの多い街乗りはかなり苦痛
とはいっても一度スピードを出してしまえば車の速い流れに十分乗っていける速度が出せるので速さに関しては今のところさほどストレスは感じません
トルクが無いので急な坂道や峠はキツそう


乗り心地

フロントスクリーンが想像していたよりもずっと小さかったので「こんなんで本当に風防げるんかな?」なんて思っていたのですが、
実際走ってみると風防性バツグンでした。バツグンといっても頭にはけっこう風が当たってくるのですが、上半身への風当たりがほとんど無いのでストレス無く飛ばせるし、
頭を伏せればかなりの高速巡航にも耐えられます。流石航空機メーカーでもあるカワサキって感じ

ここまで書いたのを見れば「初速は無くてもブン回せば風防性も高いので高速巡航が可能」みたいな優秀なバイクに見えるのですが
「ブン回す気」を失すなわせる重大な欠点があります
凄まじいエンジンの騒音と振動です
4000〜6000回転まではさほど気にならんのですがそれ以上回すとものすごく五月蝿いです。とてもレッドゾーン付近まで回転数上げられると思えません
あまり回転数を上げたくないので6速で遅めに走ろうとすると今度はガシャガシャ五月蝿い耳障りなエンジン音が鳴り始めるのでものすごくストレスが溜まります
ギア比に合わない速度で走ろうとするとハンドルから振動が伝わってきて手がしびれてしまうのでけっこうシフトチェンジに気を使わされます

非力で五月蝿いエンジンにはかなり不満が残りますが、車体剛性や風防性の高さで5000〜6000回転で法廷速度+αぐらいの速度で巡航するぶんにはさほどストレスは感じません
ようするにギア比に合った安全な速度でするぶんには問題ないかと思います。必然的に安全運転できるしシフトチェンジも上手くなりますよ!ここぞという時のパワー不足に悩まされそうだけど…
ちなみにこの前試しにに90〜100km/hの速度で飛ばしてみたらものすごい風切り音でエンジンからの騒音や振動はほとんど気になりませんでした。意外と高速走行にも耐えれるかも?


ワインディング
普通に曲がるぶんには問題ないかと思えます。ただキツめのカーブや、スピード出して曲がろうとするとフロントあたりが異様に重くなって怖いです
思ってたよりは曲がりやすいのですが、かなり気を使って曲がらなければいけないので他のバイクみたいな旋回性能で曲がる楽しみを味わうのは無理っぽいです
カーブに気を使う理由が自分のZZRのタイヤが10年落ちなので劣化して滑りやすそうで怖いというのが主としてあるので参考にならないかもしれませんが
(距離は走ってないから磨り減ってはいないだろうけどゴムが硬質化してそう)…早く変えないとヤバいよね


ブレーキ
リアブレーキが恐ろしく利かなくてビビった。こ、こんなものなの?
その変わりといっちゃなんですが前ブレーキの制動力はバッチリです。リアは本当に補助的な役割しか持ってなさそう
エンジンブレーキも利きまくりです。低速でのエンジンブレーキが利きすぎでシフトダウンするのにも気を使います

その他ダメなところ
・Uターンが物凄い苦手
・大柄で軽い車重が仇となって風が強い日は横に煽られてものすごく怖い思いをする
・やっぱりメンテが面倒(フルカウルなんだから仕方が無い)
・軽いからやり易いと思ってたセンスタがけがものすごく難しい。なんで?慣れかな…
・小物入れとホーンの位置が近いので、間違えて鳴らしてしまうことが多い
・2気筒エンジン音はやっぱりカブっぽい農耕機サウンドなので好みが分かれそう

その他良いところ
・単気筒には負けるが良い燃費&大容量タンクのおかげでリザーブ使わなくても300キロ以上余裕で走れる
・見た目に反して軽いので取り回しやすい。押し歩いたりしてもさほど苦にならない
・足つきが良いので座ったままの切り返しもラクラク
・スリムなので意外とすり抜けしやすい
・フロントスクリーンだけではなく足回りの風防性も高く、雨の日でもあんまり濡れなくてすむ





総じてみると欠点のほうが長点よりも多い気がします
これを「味」として見て愛着が沸くかどうかは乗る人しだいですね

長い航続距離。車体剛性と直進性、風防性やセンスタ、荷物フック装備など乗り手に優しい設計はまさにツアラーといった感じですが、
燃料計が付いてなかったり、エンジンの非力さや騒音等がストレスになってしまうところはツアラーとしてどうなの?といった短所も同時にあります
ただツアラーの欠点であろう取り回しなどの扱いやすさ、すり抜けのしやすさが長所でもあったりするので
なんとも中途半端な印象が拭えないかもしれません
ただ自分としてはこのバイクはまったり流すのに最高に適したバイクなので紛れも無い”ツアラー”だと思っています

エンジンからの騒音、振動。初速トルクの無さには嫌気がしますが、
よくよく考えたらこのバイクは2気筒250ccなんだし仕方が無いでしょう
ガンガン攻めたり、振動の少なさやマフラー音のカッコ良さを求めるんだったら断然4気筒ですね

万人受けするバイクでは無いと思いますが
自分の性格や用途には最高に合ってると思うので少しずつ欠点を直して可愛がってやろうと思ってます
ツーリングにも行ってみたいなあ



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